日本でボランティアは浸透している? 海外との比較

「あなたはボランティアに参加したことがありますか?」
「どのようなボランティアに参加しましたか?」

この問いに対する答えには、国によって様々な違いがあるそうです。
また、各国のボランティア参加状況もさまざま。
そこには国によるボランティアへの意識の違いや、国民性の違いが表れています。
海外と比べることで、日本におけるボランティアのイメージも明確になってきます
そこで今回は、日本と海外のボランティアに関する違いをご紹介します。

日本の高校生と海外の高校生のボランティア経験はどう違う?

ある調査によると、日本の高校生で「ボランティアに参加したことが無い」という人は17%だったそうです。
(参照 https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG07H77_X00C16A6CR8000/)
これは、ボランティア状況を米中韓と比較した調査です。

他の国では
・アメリカ  13%
・中国  14%
・韓国 8%
といった結果に。

日本の高校生のボランティア体験が、他の国と比較して少ないことがわかります。

この理由に関しては、日本の高校生は
・校外活動に積極的でないから
・アウトドアに消極的だから
などが挙げられています。

日本の高校生は部活や塾等で忙しく、校外のボランティア活動に消極的になってしまうのかもしれませんね。

河合塾マナビスが高校生に対して「毎日忙しいと思うか」という調査によると、
・とても忙しい
・忙しい
・少し忙しい
と答えた割合は、合計78%だったそうです。
(参照 https://resemom.jp/article/2018/01/31/42608.html)

寄付やボランティアを積極的に行っている国は?

2014年に「他の人のために与える行動を最も多く行った国」の調査が行われました。

1位になったのは、アメリカとミャンマー(同率1位)。

同調査は、過去1ヶ月以内に

・金銭的な寄付を行ったか
・ボランティア団体の活動に参加したか
・見ず知らずの他人を援助したか

の3項目を指標としており、その全てで上位10国に入ったのがアメリカだそう。
アメリカでは寄付やチャリティーが浸透していることが、上位ランクインの背景と述べられています。

ミャンマーでも、慈善の精神が「ダーナ(布施)」として広く認識されているのだとか。

一方で、日本は90位という結果に。
これは、アジア圏ではワースト3というランクです。

日本ではあまり寄付の文化は浸透していないように思われます。
総務省統計局が2008年におこなった調査によると、寄付の総額は日本、アメリカ、イギリスで以下のようになりました。
(参照 https://www.npo-homepage.go.jp/kifu/kifu-shirou/kifu-hikaku)

・日本   寄付総額5910億円
・アメリカ 寄付総額36兆2258億円
・イギリス 寄付総額1兆812億円

各国の名目GDP比と比べても、日本の寄付額は少ないようです。

また、先ほどの記事によると「国の情勢の不安定さ」がボランティアや寄付の増減に影響することが示唆されています。
というのも、情勢が不安定だと、他者のために行動しようという気運が高まるのだとか。
情勢の不安定さが定義されていないため、相関関係の根拠は明らかではありません。
しかし、災害後にはボランティアや寄付が増えることから、いくらかの関係はありそうです。

日本とアメリカのボランティアに対する意識の違い

先ほどの調査にもある通り、日本とアメリカにはボランティアにおいて大きな違いがあります。
このような違いを生み出している要因としては、「寄付やチャリティーは良いこと」と認識しているかどうかの違いがあるのではないでしょうか。

例えば、日本では多額の寄付をすると中傷されることがあります
東日本大震災に際して、杉良太郎さんは数十億円の支援を続けています。
しかし彼に対して、「売名だ」「偽善だ」という声もかけられたそうです。
また、NPO法人カタリバ代表理事の今村久美さんは、NPOを起ち上げたことによって「痛い人と認識された」と語っています。
(参照 https://logmi.jp/business/articles/118215)

一方でアメリカでは、キリスト教文化が浸透しているためか、寄付やボランティアは一般的となっています。
また、高校・大学の進学要件にボランティア経験が必要となることもあります。
このように、身近に寄付やボランティア活動があるからこそ、「ボランティア=偽善」といった認識はされにくいのかもしれませんね。

まとめ

今回は、日本と海外のボランティアに関する違いをご紹介しました。
文化が違えば、寄付やボランティアに対する意識も変わってくるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。