NPOとNGOの違いとは

「NPO」と「NGO」。この単語、新聞やニュース番組などでも最近よく目にしませんか?

「NGOに入って、海外の紛争地域で活動している人をテレビで見た」とか「知人がボランティアでNPOの手伝いをしていると言っていた」などが、皆さんの記憶に断片的に刻まれているイメージではないかと思うのですが、決して間違っているわけではありません。

それでは、「NPO」と「NGO」の違いって、いったい何でしょうか

NPOとは

NPOは、「Non‐Profit Organization」の略称です日本語では一般的に「非営利活動法人」と称されています。

その名の通り、営利を目的とせずに社会的活動を行う民間の団体のことです。

「NPO法人」という場合には、NPO法に基づき法人格が付与された法人を指すことが一般的とされています。また、単に「NPO」という場合、法人格の有無は関係ありません。

 

一般の企業は事業によって得た利益を株主や従業員に分配しますが、NPOの場合はそれをせず、以後の活動に充てることを求められます。NPOは「非営利」活動法人と訳されるため、しばしば「収益を生み出すことを目的としない組織」と思われがちですが、それは誤解です。

NPOでも、収益を目的とする事業を行うこと自体は認められています。しかし、その事業を通じて生まれた収益を構成員に分配することができないところが株式会社との大きな違いです。

NPO法人の活動分野は20種類

1998 年 12 月に施行された「特定非営利活動促進法」では、活動分野は17種類でしたが、2011年の法改正で20種類に増えました。(追加分野は太字)

多様化している社会のニーズに応え、より力を入れて取り組めるようにと、発足当時よりも分野は多岐にわたっています。

どの活動も、不特定かつ多数のものの利益に寄与することを目的とするものです。これは、言い換えれば、特定かつ一部の人の利益に寄与する活動であってはならないことを意味しています。

1 保健、医療又は福祉の増進を図る活動

2 社会教育の推進を図る活動

3 まちづくりの推進を図る活動

4 観光の振興を図る活動

5 農山漁村又は中山間地域の振興を図る活動

6 学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動

7 環境の保全を図る活動

8 災害救援活動

9 地域安全活動

10 人権の擁護又は平和の推進を図る活動

11 国際協力の活動

12 男女共同参画社会の形成の促進を図る活動

13 子どもの健全育成を図る活動

14 情報化社会の発展を図る活動

15 科学技術の振興を図る活動

16 経済活動の活性化を図る活動

17 職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動

18 消費者の保護を図る活動

19 前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動

20 前各号に掲げる活動に準ずる活動として都道府県又は指定都市の条例で定める活動

NGOとは

NGOは、「Non Government Organization」の略称で、日本語では「非政府組織」と称されます。

もともと国連の場で使われはじめた言葉であり、会議への参加などを通じて国連諸機関と協力関係にある政府以外の組織のことを、政府代表と区別するための呼称です。

「政府」に「非」ざる「組織」ということで、地域の市民団体から大学のサークルまで、営利を目的としない民間団体で、主として開発、人権、環境など、地球規模の問題に取り組む団体を指すことが多いものです。

NGOの活動とは

NGOはどんな活動をしているでしょうか。主に国際協力を行う NGO 活動の対象分野は、開発・環境・人権・平和の 4 つに大きく分けることができます特に教育・子ども、保健医療、職業訓練、植林、復興支援などの活動が多く行われています。

活動の形態としては、海外の現場に向けられた資金助成、緊急救援などの活動や、日本国内に向けた情報提供、地球市民教育(開発教育等)などの活動がありま す。また、政府や国際機関などに政策上の提言を行う活動(アドボカシー)、フェアトレード(公正な貿易)などの活動をしている団体もあります。

NPOとNGOの違い

そもそも「NPO」と「NGO」は対立する概念ではありません。ここを誤解されていることが多いのですが、多くのNGOはNPOであり、そしてまた多くのNPOはNGOでもあるのです。政府からも企業からも独立した市民団体という意味で、共通の立場に立っているといえます。

NGO というのは組織の呼称なので、NPO法の要件さえ満たせば、NGOにも法人格が付与されます。世界的に活動するNGOがNPO法人である例もたくさんありますまた、NPO法だけでなく、どの法人制度を活用するかについては、個々の団体の自主性に委ねられています。

まとめ

「NPO」とは「国内の課題に対して活動する民間団体」のことで、
「NGO」とは「国際的な課題に対して活動する民間団体」のことなのです。
また、NPO は非営利組織、NGO は非政府組織と非営利組織と言い換えることもできます。

NPOとNGO は対立する概念ではないということです。

この2 つの言葉の明確な定義はなく、現在でも様々な解釈がなされていますが、政府からも企業からも独立した市民団体という共通の立場にあります。

日本では、これらの言葉がともに外国から入ってきた経緯から、「NGO」は「開発協力など国際的な活動を行う団体」、「NPO」は「地域社会で福祉活動などを行う国内団体」という使い分けがありましたが、近年ではどちらも、国内外問わず、社会問題に取り組む市民団体という傾向に変化してきています。